伊集院 静著 【大人の流儀】を読んで少し大人になった件

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最近大人ってなんなんだろうとふと思う時がある。

日々のニュースではいい年こいたオッサンがアオッたアオらないでモメテ、しまいには暴力を振るってしまったり、殺人事件も減る傾向もない、しかもそれが殆ど一時のイラつきや人間関係のもつれとか金絡み

やっちまった後どうなるか考えない、想像力の欠如。

こんなに騒がれてるのに、やったら捕まるって分かってるのに一向に減る気配すらない、いや増えている様に思う。

ウ~ン…大人ってなんなんだ…

そんな事を考えていると、僕の敬愛する先輩から何冊か本が届いた。

その中に「大人の流儀」が入っていた。

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印象

お恥ずかしい話僕はこれまで伊集院 静氏の著書を読んだ事がなかった。

これまでの僕の伊集院氏に対する印象はお堅く、頑固で、女優と結婚しているインテリで生意気な人(ごめんなさい)と言うイメージがあったのだけど、実際本を読んで見るとそんなこたぁない、

チャーミングでちゃんと自分のスタイルを持っていて、少し変わり者(誉めテンのか?)

当時の人気女優を射止めるだけの器量と仕事の出来、男の振る舞い。

伊集院氏の人間性に興味が引かれた。

しかも二十歳の時に弟を海難事故で亡くし更に三十代には妻で女優の夏目雅子さんを亡くすと言う非業の運命を辿ってきた人だ。

この本は伊集院氏ならではの言い方や考え方で綴ったエッセイ集、その考え方には人によって好みが別れるが、

夏目雅子さんとの別れのエピソードにはジーンと来るものがあった。

人生を共にし、そしてこれからも共に生きようとした人との別れは相当な悲しみだったに違いない。

人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている。

と言う言葉にグッときた。

そして口癖のようにこの本の至るところに出てくる「それがどうした」と言うコトバ。

お前にカンケーないだろう、俺のスキにやるぜ!

と言う意味が込められているようで共感した。

何故ならば僕の友人と同じ口癖だからだ。

ちょいワル的な所がまた好きになった。

大人とは……

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ちょっと本の感想を書く前に語らせて下さい。

僕自身の大人の定義としては…

怒らないもの

・社会に従順に生きていくもの

・優しい、ズルくない

・話が分かる

・わきまえることが出来る

・自分をしつけることが出来る

・人の事を思いやれる

と言う自分に厳しく、人の為に行動できる人の事を言うと思っていた。

しかしそれは社会で生きていくために身に付けた偏見だと言うことに気付いた。

まともな人も稀にいるが、皆ズルい奴ばっか……

結局はみんな大人になりきれない大人……と言うことか…

18才でも大人はいるし50才でもガキはいる。

一概にはみんな大人とは言えないと思う。

こういう「大人モドキ」にはなりたくないもんだ。

この本で大人とは何かを学んだ気がする。

引用と感想

友人のカミさんと話したとき、「新人に怒ったら怒られた」と言う。

なんで?と聞くとそれがパワハラに当たると言うことだった。

怒った理由を聞くと、電話の応対も上司に対する言葉遣いもなっていないと言う。

「ハイ○○建設ですが?ハイ○○課長さんですね、あー今はどっかに出掛けてます」…これで怒らない上司がいるものか?

俺ならパンチの2・3発かましているところだ。

しかし怒るとそれを上司にチクられて怒られると言う。

そんなの構わず人間的に出来てないのだからそいつの為に怒っているのにそれが嫌ならやめちまえ!である。

伊集院氏はこう書いた

以下引用

誰のお陰で生きてるんだ。人が人を叱るのに、空気を読む必要などさらさらない。

…全くそう思う。

以下引用

海外のタイヤ屋が選んだ味覚をもてはやし、料理評論家なるパチモン(関西で言う贋物でんな)が賞賛し、田舎者がこぞって押しかける。味もへったくれもない。

人って惑わされる事が多いよな。

世界一のナンチャラ監修とか言う食べ物や飲み物が出ている。

世界一って誰が決めたの?

コンテストで優勝したから?

正直僕の口には合わないかもしれない。

実際飲み食いしてみたら「まずっ!」ってなるかもよ。

自分で作って家で飲み食いするのが一番うまいかもよ。

こういうメディアに惑わされること事態田舎者なのかもね。

カリスマ美容師って誰が決めたの?

切ってもらったら「何だコレ⁉」となるかもしれないよ。

近所でおばちゃんが昔からやってる美容室の方が自分に合ってるかもよ。

そうなると自分にとってその美容室が最高級店となる。

だからメディアに惑わされず、自分の目と勘を信じて行動しなさいね。

と言う事を伊集院氏は言っていると思う。

高級風(外観だけ)に造り上げた店で金持ちヅラ(実際持ってるかもしれないが)して肩をイカらせて入っていく輩達を見ると可哀想だ!と思うようになった。

イバルのは良くない、田舎者に思われるのがオチだよ。

以下引用

遊びだからいい加減にしない

1・ベストをつくす

2・迷惑をかけない

3・遊びを忘れない

ゴルフに関して書かれているがすべてのスポーツに言えること。

伊集院氏は1に関してはその時にできるベストのプレーをする。

2はアマチュアがグリーンにしゃがみこんでラインなど読むものではない、さっさとプレーする。

3が一番大切だと言っている。

所詮遊びなのだから楽しむこと。同時に遊びだからいい加減にしないこと。

と書いている。

全く共感した。

草野球に置き換えると

1草野球をやる時に内野ゴロを打ったからといって諦めないで全力疾走しろ!

2・打席に立ったらピッチャーの配球なんか読むものではない、とにかく振れ!

3・とにかく楽しんで一生懸命やれば酒がうまい!

と言う事であると思う。

言ってしまえばこれらは遊びだが、遊びも奥が深い、奥が深いからこそ真剣に、真剣にやらなけりゃ楽しくない、楽しもうと思えば真剣にやろうや!子供じゃないんだから……そしてうまい酒を飲もうぜ!

と言う事なのである。

真剣に遊ぶぞー!

以下引用

どうしようもない辛苦を味わわなくてはならなかったとき、酒で救われたことだ。眠れない夜もどうにか横になれた。どんな生き方をしても人間には必ず苦節が1、2度むこうからやってくる。それがないのは人生ではない。人間は強くて、弱い生きものだ。そんな時、酒は友となる。

二日酔いがひどいとき、もう2度と酒は飲むまいと思う。時間が何より大切だと思う僕にとって、二日酔いは大切な休日を奪ってしまう悪魔のようなものだ。

この悪魔のような二日酔いを何度も経験してもまた酒を飲んでしまうのは何故か?

友人と話して楽しいから?カッコいいから?楽しい気分になるから?嫌なことを忘れさせてくれるから?

色々あるが、どうしようもない辛苦を味わわなくてはならなかったとき酒に救われた。…とある。

このどうしようもない辛苦とは恐らく、妻、夏目雅子さんの死であったろうに違いない。

僕なんかとは辛さの度合いが違う。

苦節が1、2度むこうからやってくる。それがないのは人生ではない。

苦節とは苦しみに負けず守り通す心。

それがあるから人生なのだ!大人なのだ!と分かっていてもやはり試練は受けたくない。

しかし自分に降りかかった試練は必ず乗り越えられるのだよ!……そう信じられるようになった。

伊集院氏が妻の死を乗り越えたように…

人間は強くて弱い生きものだ。そんな時酒は友となる。

この本を読んで変わったこと

まだまだ紹介したいがこの辺にしておく。

後は皆さんの目で直接読んで頂きたい。

特にこの本の一番最後の「愛する人との別れ〜妻・夏目雅子と暮らした日々」は是非読んで頂きたいと思う。

一部を抜粋して紹介してきたがこの本を読んで大人の男の美学を学んだ。

大人とは肩の力を抜いてラクに、自分を信じて、自分のスタイルを持ち、物事を冷静に見る目が必要なのだと教えられた。

仕事などでストレスが溜まった時、何をやっても上手くいかないとき、あからさまに態度に出なくなった。

表向きはスイマセンと言えるようになった、心のなかはうるせえバカ(これでいいのか)(笑)

66才のフォトグラファーの友人がまたボクの車でタバコを吸った。

いつもなら注意するところだが、ああ許そう。という気持ちになった。

以下引用

体に悪いと百も承知で吸ってるんだね、残りの人生をイライラして何年か生き延びるより、ああうまいな。と幸せを感じてるんだね。

と口には出して言えなかったけど、言ったら絶対こう言ってたな。

「それがどうした」


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