伊集院 静著【無頼のススメ】頼るものなしという姿勢でいい意味で自己中になれた。

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敬愛する先輩から借り受けた本の中に、伊集院静著「無頼のススメ」が入っていた。

先輩は伊集院静が好きでよく読んでいるようだ。

僕もどんなもんかと読んでみる。

伊集院静さんのエッセイを読んだことがない人の入門編としてオススメの一冊

読みやすかった。スラスラ読んでしまった。

無頼、アウトサイダー、ドロップアウトとは

まず無頼とはざっくり言うと無法な行いをすること、頼みにするところがないことを言う。

冒頭で

無頼とは単なる外見上の格好や振舞い、他人に対する無礼な態度とは違うし、人と群れないアウトサイダーではあっても、孤立したドロップアウトとも違う。

あくまで、その人の心の持ち方、生きる姿勢をいう。

とある。

アウトサイダーは社会の既成の枠組みから外れて独自の思想を持っている人、又は仲間に加わっていないもの

類語のアウトローは無法者やごろつき

ドロップアウトはいわゆる落ちこぼれ。

組織、社会から反対性的な行動をとる人の事を言う。

かいつまんでいうと、孤立はしていても落ちこぼれとは違うし、他人に迷惑を掛けないで生きるのが無頼だということ。

確かにある社会的集団に寄りかかって(強き者の後ろに隠れて)虚勢を張って生きるよりも、頼るものなく一匹オオカミとして生きる方がカッコいい。

一方で無頼ものだからこその弱みが出ることもある。

そんな時に頼るのが自分で得た知識と経験であると思う。

頼るものなし、という覚悟は自分の生きる姿勢に繋がる。

それには自分の弱さを知っておくことが大前提。

自分は何にも頼らねーぞ!俺は一人だ!という気持ちを持っておけば、いざというときに誰にも迷惑を掛けずにどんな困難にも立ち向かっていける。

人間は自分の経験したことで、直感が鍛えられていく。

無頼な気持ちを持っておくことで、周りに振り回されずに自分をしっかりと持ち続けることができ、自分の意見をハッキリ主張することができ、それは違う!という判断力を持つことができる。

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自分を知って強くなる

伊集院さんの主張は明快で潔い。

彼の生き様はカッコいいと感じた。

「人とつるむな、孤を知れ」

遅刻、二日酔い、居眠り、口ごたえ、まさに「超」がつくほどヒドイ新入社員だった…………

そんな私が「これから世の中に出ていく若者に向けて、メッセージをくれませんか」なんて頼まれるようになったのだから、世の中は不思議なものです。

無頼な生き方をしているからこそ頼まれるようになったのだろうが、そんな若者に向けてのメッセージが先程の「人とつるむな孤をしれ」

これは無頼な生き方をする上で深く意味がある言葉だと思う。

暇さえあればスマホでSNSを見る。

テレビや新聞で報じていることを鵜呑みにする。

いつも誰かと騒ぐ。

楽しいことではあるけれど、伊集院さんはこれらを「つるむ」事でしかないという。

周囲と違う行動をとるより、他人と群れることで安心感を得る。

人とつるんでばかりいると軟弱な大人にしかなれない。

自分の正体を見極める、自分の正体はなんだろう?

という考えを持つことで人とつるむことはなくなるし、人に頼ることもなくなる

確かに人間は周りに流される習性がある。

ある実験で、静かなビーチにある無頼者が一人踊り出す、それを見ていた周りの人は最初は冷たい反応。

しかし誰かが真似して一緒に踊り出すと、それに反応してバカにしていた人達も踊り出したのだ。

これを見れば分かるように、人は周囲と違う行動をとるより、周りに合わせて安心感を得たいのだ。

「人とつるむな孤をしれ」というのは、無頼者(バカ)になって周りに流されず、自分の意見や主張をしっかり持って生きろ!ということなんだと思う。

そうすればおのずと周りもついてくるし、自分の意見に賛同してくれるという深い言葉だと感じた。

無頼者でもいいんだ

周りに無頼者は一人は必要だ。

僕は実際にこの本を読んでから少し生き方が変わった。

これまで周りに流されて人の機嫌を伺いながら、自分の意見も主張もできずに、自己中な人の事を心の中で羨んでいた。

なんて自己中な人って楽しそうで、ハッキリ自分の意見を言えて楽に生きているんだろう?

俺もこんな風になれたら……ずっとこんな風に思っていた。

そう思ってヘラヘラ生きてきた。

しかし自己中心!

これこそが無頼者かと、こんな風に生きていいんだ、むしろこんな風に生きなきゃダメなんだ!

しかし自己中といっても努力しない自己中はクソで、努力してこその自己中。

これはカッコいいし周りがついてくる。

僕は運がいいことに草野球やスキーを一緒にやってくれる友や仲間がいる。

そんな大切な仲間たちにいい意味での自己中をさらけ出すことで更に親睦が深まった気がする。

だってみんな最高の自己中だから。

そんな中で引っ込んでいたって楽しいはずがない、無頼者になることで嫌われる訳でもなく、むしろヤンタカだからいいか?みたいな感じになった。

この本を読んでからそのように努力することができたし、いい意味での自己中になれたから、みんなに認められ、自分の居場所ができた。

無頼者であった方が楽に生きれるし、何に対しても楽しい。

しかし何回も言うが努力が必要だ。

漫画ワンピースに見る無頼者

人気漫画のワンピースで例えたら、ルフィーは見て分かるように無頼者だと思う。

そんなルフィーについて行っている仲間たちはルフィーが努力しているからこそついて行っていると思う。

「俺は一人じゃ航海できない、俺が悪いやつをぶっ飛ばすからナミ、お前が航海士になってくれ!」

というニュアンスでナミも麦わら海賊団の航海士をやっている。

これが、「俺は何もしたくない、悪いやつとも戦いたくない❗ただ寝て過ごしたい‼ナミ!航海士になってくれ!」

って言ったって絶対にナミもならない。

やはり努力があってこその自己中、無頼者であってこそ、周りがそれに賛同してくれるということに他ならないと思う。

冥王シルバーズレイリーは「若い芽を摘むんじゃない、これから始まるのだよ彼らの時代は……」というスーパー名言を残している。

このような若い物に次の時代を託す無頼者になりたいと思う。

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哀しみの人だからこその人生観

伊集院さんは大切な人を次々と亡くしている非業の運命を辿って来た人だ。

二十代前後の頃に、野球部でライバルだった親友を自殺で失い、実弟を海難事故によって半年の間に相次いで亡くしている。

更に三十代で妻、夏目雅子さんを亡くしている。

こういった悲しみを乗り越えてきた人が無頼を語ると妙に説得力があるし、重みもある。

この本を読むと「自分で、一人で強くなれ!」と言われている気がした。

無頼な生き方は見ようによっちゃカッコいい、こんな生き方をしたい人には是非オススメの一冊となっている。


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